ニキビ
ニキビとは?
ニキビとは毛穴・脂腺が慢性的に炎症を起こす病気です。
10~30歳代の思春期~青年期の男女に多く、医学用語では尋常性ざ瘡と呼ばれます。
症状
顔、胸、背中などの脂性部位に好発し、症状が繰り返します。
毛穴の閉塞によるコメド(白ニキビ、黒ニキビ)や、コメドが悪化し炎症が生じた状態の膿疱(赤ニキビ、黄ニキビ)が混在します。
原因
皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まりにより生じます。
コメドが形成されると、毛包内でアクネ菌などの細菌が増殖し炎症性のニキビになります。
思春期には男性ホルモンの分泌が増え、皮脂の分泌が亢進するためニキビが増えます。
診断、検査
コメド、膿疱が伴う特徴的な症状から診断します。
保険治療
以下2点が治療の基本になります。
以前は②の赤ニキビ・黄ニキビに対する抗菌薬の外用、内服薬しか治療方法がありませんでした。
しかし、現在では①の白ニキビ・黒ニキビを改善するピーリング作用をもった外用剤が使用できるようになりました。
そのため、保険治療で多くの方のニキビを改善できるようになりました。
①皮脂や角質による毛穴の詰まりによるコメド(白ニキビ、黒ニキビ)の治療
現在は以下4剤の外用薬が使用可能です。ニキビの症状に合わせて使用する外用薬を決定します。
治療開始数週間は乾燥、ひりつきなどの刺激症状がでることがありますが、徐々に落ち着いていく場合が多いです。
強くかぶれる場合は中止します。
3ヵ月程度は根気よく治療を継続することで効果が発揮しやすい薬です。
ディフェリンゲル :レチノイド(ビタミンA)様作用をもつ。角化を抑制しコメド形成を防ぐ。
ベピオローション :角質剥離作用でコメドを予防し、アクネ菌に対する殺菌作用あり
デュアック配合ゲル :ベピオと抗菌薬を配合した外用薬
エピデュオゲル :ディフェリンとベピオを配合した外用薬
②アクネ菌など細菌による炎症(赤ニキビ、黄ニキビ)の治療
・抗菌薬外用:アクアチムクリーム、ダラシンゲル、ゼビアックスクリームなど
・抗菌薬内服:ビブラマイシン、ルリッド、ミノマイシンなど
自費治療
当院では保険治療では改善の難しいニキビ、赤み、ニキビ痕に対して自費治療も行っています。
難治なニキビ、赤みの治療
重症ニキビの治療
ニキビ痕の治療