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デュピクセント

デュピクセントとは

デュピクセント(デュピルマブ)は、アトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因となっている特定のサイトカインの働きを抑えることで、皮膚の炎症を抑制する生物学的製剤です。 注射製剤になります。これまでステロイド外用薬などの従来の治療で十分な効果が得られなかった中等症から重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに対して、高い改善効果が期待できます。

適応となる方

デュピクセントは、以下の条件に該当するアトピー性皮膚炎の患者さんに適応があります。

  • 年齢:生後6ヶ月以上
  • 症状の程度:中等症~重症
  • 既存治療での効果:ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏(プロトピック)などの抗炎症外用薬を一定期間使用しても、十分な効果が得られない。

作用機序

アトピー性皮膚炎の皮膚では、「Th2」という免疫細胞が増加しており、この「Th2」から分泌される「IL-4」、「IL-13」などのサイトカインが、皮膚のバリア機能の低下、炎症、かゆみを引き起こすとされています。デュピクセントは、炎症、かゆみの原因であるサイトカイン「IL-4」と「IL-13」の働きを選択的にブロックすることで、炎症反応を抑制する画期的な薬剤です。 アトピーの原因に根本からアプローチすることで、皮膚本来のバリア機能を取り戻し、皮膚トラブル改善へと導くことができます。

効果

デュピクセントはアトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因をブロックする効果のある注射薬です。 炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や、皮疹などの皮膚症状を改善します。臨床試験では、投与開始16週後、投与前より症状が75%以上改善した患者の割合は68.9%と高い効果を示しました。 効果に個人差はありますが、既存の治療では改善が見られなかった方に効果が期待できる薬剤です。

治療の流れ

医師の診察

・現在の症状、これまでの治療歴などを確認し、治療適応があるか判断します。

・治療適応がある場合、院内で注射を行う日を予約します。

2自己注射の指導

・デュピクセントは自己注射製剤のため多くの方は自宅での自己注射で治療を継続します。

・そのための自己注射のやり方の指導を院内で2回行います。

3自宅での自己注射

・3回目以降は2週間に1度自宅で自己注射を行い、治療効果判定のためにも16週間は治療を継続します。

・継続治療により長く効果が期待できる薬剤です。ただし費用面の負担もあるため治療期間に関しては患者様個々と相談しながら決めていきます。

自己負担、高額療養費制度について

デュピクセントは高価な薬剤ですが、医療費助成制度を利用し自己負担を減らすことができます。デュピクセントの薬剤費は3割負担ですと、自己負担は1本あたり16,098円、6本で96,587円です。3か月分処方(6本)すると年収約370-770万円の人は高額療養費制度が利用できるので月約27,000円の負担となります。2年目以降に多数回該当が適用されると負担は月約15,000円となります。あくまで目安になりますので、詳細は、お手持ちの健康保険証に書かれている保険者にご確認ください。

以下メーカーサイトも参考ください。

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